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導入コストゼロでLED化可能

商業施設などの設備管理を手掛けるSEC(東京都町田市)は、工場やオフィスの照明を導入コストゼロでLED化できる新サービスを、アルファグループ(東京都渋谷区)と連携して始めた。レンタルや工事の実費負担は不要で、LED化によって削減できた電気料金分のみを回収するユニークなビジネスモデルだ。レンタル契約期間を過ぎれば無償譲渡されるため、その後も電気料金の削減効果が見込める。

工事費を電気料金削減分で回収

同サービスはアルファグループの子会社であるアルファエネシア(同)が展開するスキーム。導入する企業は、電気料金の削減シミュレーションを受けた上で、5年間のレンタル契約を結ぶ。

LED化により、電気代は3分の1、場所により最大6分の1まで削減可能だという。削減分で導入コストをまかなうため、導入企業は、契約期間中は現行通りの電気料金を負担するが、5年後に譲渡されて使い続けることができる。LED照明の寿命は10年程度あるため、その後も5年間以上は削減メリットを受けられるという。

同サービスの利用はLED導入コストが300万円以上の中規模以上の施設が向くとしており、県内の工場や病院、倉庫、商業施設、オフィスなどに提案していく。ただ、小規模でもスキームを変えれば利用できるという。
SECの髙崎雅一社長は「今のLED照明は、7 ~ 10年前の製品よりも省エネ性が格段に上がっています。すでにLEDを導入している企業でも交換時期を迎えており、こうした需要も探っていきたいです」と話している。

(2022年2月号掲載)