住まいの産業 / ライフサイエンス

女性ドライバーの活躍後押し

 

相和交通(相模原市中央区小町通)が女性ドライバーの活用を積極的に進めている。現在、全社員100人中40人を女性が占めており、今後も拡大する方針だ。

女性が働きやすい職場に

同社はタクシー会社としては珍しく保育所を併設。子育て中でも働ける環境を整える。

もともと、秦野の「愛鶴タクシー」や、海老名の「ハートフルタクシー」を経営する飯田隆明社長が5年ほど前に事業を継承。「陣痛119番」や「子育てタクシー」など、ユニークなサービスも展開する。

女性が働きやすい職場にするため、政府の企業主導型保育事業認定の保育所「SOWA保育所」を開設。従業員の子どもたち(生後6カ月~小学校入学前まで)を無料で受け入れている。

「接客サービスの向上を徹底していますが、女性スタッフが増えたことで、おのずと向上しました」と飯田社長。昔から働いている男性ドライバーたちも、女性ドライバーたちの接客姿勢を見て変わっていき、職場全体の雰囲気も明るくなったという。

■提携企業を募集

一方、運営する保育所は、地域の子どもたちの受け入れも可能。現在、保育所を利用してもらえる地元提携企業を募集している。

「提携企業の従業員でしたら、お子さんの保育料が1カ月5000円になります。企業にとっては、求人募集時に『提携企業保育所あり』とアピールできますので、非常に有利になると思います」と、飯田社長は話している。

(2021年9月号掲載)