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国内初、アシスト機能搭載の「旅用自転車」

自転車旅が生涯楽しめます─。自転車工房ベルクレッタ(横浜市鶴見区駒岡)は、電動アシスト機能を搭載したランドナー(旅用自転車)を開発した。日本車両検査協会(JVIA)で道路交通法基準に適合することを確認した国内初の「E-ランドナー」という。

生涯にわたる自転車旅行が可能

ランドナーは長距離を旅するために作られた自転車だが、年齢とともに体力や脚力が衰えても、電動アシスト機能がカバーする。野村亘オーナーは「自転車旅が一層しやすくなり、生涯にわたって楽しめます」と話している。

「シン・ベルクレッタモデル」と名付けた同自転車は、独自にチューニングしたアシスト比率により、1回の充電で約100キロメートルまでアシストが可能。

「走行途中でバッテリーが切れないよう、持久力を重視しました。マラソンランナーのように長距離を得意としています」。また、野村オーナー自らが乗り、総上昇量1000メートル程度の山道走行ができることも実証した。

小型軽量で交換可能なリチウム電池ユニット(CEマーク取得済み)を採用し、車体重量は15キログラム。一人一人の体型に合わせ、フレームから製作する完全受注生産。

販売価格は80万円からで、納期は10カ月~1年程度。初年度3台、次年度以降は年間10台の販売を目指す。

先に都内で開催されたハンドメード自転車の祭典「2024ハンドメイバイシクル展」で発表したところ、愛好家たちから大きな反響があったという。

(2024年3月号掲載)