テーブルスポット溶接機製造、向洋技研(相模原市緑区橋本台)創業者の甲斐美利社長が2021年秋の叙勲で「旭日単光章」を受章した。
ロボットアーム型の溶接機発明
甲斐社長は学校卒業後、本田宗一郎氏が私財を投じて設立した「ホンダロック」の1期生となり、本田技術研究所を経て、1976年5月に向洋技研を設立した。
卓上型でロボットアームを使い、奥深い箱物の溶接ができる「テーブルスポット溶接機」を発明。以来、「一点重点主義」を掲げ、どんな状況下でも多角化することなく、ひたすら同製品の国内外で普及に努め、現在に至る。
国内外19カ国で累計3000台を納入。また、溶接時間が0.01秒で溶接痕がなくきれいに仕上げられる「高速溶接技術」も開発し、神奈川工業技術開発大賞なども受けた。
一方、地元の相模原商工会議所の工業部会長(約800社加入)を8年間務めており、工業振興にも注力している。