ポケットに入るパソコン? MEMOテクノス(相模原市南区大野台)は、名刺入れと同じ大きさの小型シングルボードコンピューターを発売した。キーボードとマウス、プロジェクター・モニターがあれば、普通のパソコンと同じように使える。また、スマートフォンなどの携帯端末をモニター代わりにできる。
外出先でのプレゼンなどに
協力企業である台湾メーカーなどから輸入し、日本仕様にアレンジした。マイクロSDカードに対応。USBの差込口は4つあり、モバイルバッテリーで稼働する。価格は2万円前後を想定する。同社によると、普及しているシングルボードコンピューター「ラズベリーパイ」と比べ、2倍の処理能力があるという。「仕事で使うには問題ない速さです」と渡邊将文社長。取引先でのプレゼン用やセカンドパソコン、ロボット制御用など、あらゆる用途を見込んでいる。低コストで導入できるIoT(モノのインターネット)機器としても期待できるという。
■IoT事業に注力
同社は今後、IoT関連事業に力を入れる方針。その一環として、社内中にセンサー100個を取り付けて「IoT技術で何ができるか」を検証するプロジェクトを2018年中にスタートさせる。
「どんなセンサーを付けるかは決めていませんが、新築のビルではなく、当社が入居しているようなビルでIoTがどう生かせ、事業化できるのかを実証していきます」(渡邊社長)と話している。