海外注目企業・海外ベンチャー

台湾イーサネットデバイスを日本で

スマートファクトリーに不可欠なイーサネットデバイス。VOLKTEK(台湾・新北市)は、台湾における同分野のパイオニア企業としてイーサネットスイッチやコンバーターなどを開発、世界中に輸出している。

監視用やSIer向けに提案

イーサネットスイッチとは、複数のパソコンや機器間のネットワークを構築する際に、効率的な中継機能を果たすスイッチングハブを指す。産業用や監視カメラのネットワークなどに幅広く使われる。それだけにリアルタイム通信性やセキュリティーなど、高い信頼性が問われる。

そうした中、同社製品は各分野の認証に合格。地下鉄や船舶、水道、発電所といったインフラ関係でも採用されている。台湾のみならず、米国や欧州、マレーシア、タイ、インドなど、ユーザーは世界中に広がる。

もともと、陳慶元社長らが1994年に設立した企業。97年には台湾初の光ファイバーコンバーターを設計した。時代とともにイーサネットデバイスの製品構成を拡充、日本では人手不足によりスマートファクトリーの期待が高まる中、シェア拡大を狙う。

「オートメーション業界や監視システムを扱う商社、SIerなどと連携して製品を普及させていきたいです」(陳社長)と意欲的だ。

(2024年9月号掲載)