海外注目企業・海外ベンチャー

双方向性コンテンツ、AIで同時通訳 店舗や観光地で活躍 

台湾の愛吠的狗娛樂(BarkingDog Technology、高雄市)は、AI(人工知能)を活用したリアルタイム同時通訳システムを開発し、日本市場での展開も視野に入れる。中国語、日本語、韓国語、英語、ベトナム語、フランス語などに対応し、約5秒の遅延で高精度の翻訳を実現する。すでに台湾・桃園市の教育機関や自治体で利用されているほか、透明ディスプレイを活用した双方向通訳機能の研究開発も進められている。

台湾発、日本市場も視野

XR(拡張・仮想・複合現実)や拡張現実(AR)や仮想現実(VR)、それにAIを駆使したインタラクティブ(双方向)コンテンツの開発を主力とする企業。

店舗や飲食店、観光地などで人間の代わりに案内するAI音声インタラクティブ検索サービスなどを供給。日本の観光地でも採用され、人手不足解消に一役買っている。

開発したリアルタイム同時通訳システムは、音声認識が強みとしており、会議で誰が話しているのかを特定し、方言にも対応した。Android端末などで使用できる。「日本では使った分だけ課金される仕組みを検討しており、近く発表します」(呂哲逸・創意商務総監)としている。

観光、教育、商談など多言語対応が求められる現場での使用を想定。国際ビジネスや交流の在り方を変える可能性があるという。