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午後9時まで診察、オンライン対応も

医療法人社団NALU(海老名市下今泉)が小田急線・海老名駅直結のビナガーデンズバーチに、分院となる「えびな脳神経クリニック」(同市めぐみ町)を開業した。仕事帰りにも通えるよう午後9時まで診療。働く世代に多い頭痛や未病予防、認知機能の衰えに関する悩み、病後のリハビリに対応できるよう、設備やサポート体制を整えた。

えびな脳神経クリニック、海老名駅前に分院

頭痛は症状があっても外見的には判別がつかず、つらくても本人にしか分からないことが多い。まだ十分にメカニズムが解明されていないように、原因が不明とされるものであれば、投薬などの対処法も限られ、QOL(生活の質)が著しく低下するとされる。

改善したいと思っても、診断、検査、結果判明までに時間がかかり、その都度仕事を休まなければならないとなると、足は遠のいてしまう。

そこで「駅チカ、夜遅」とすることで、近隣で働く人や都内からの仕事帰りの地元住民が通いやすい立地に分院を開業。その日のうちに受診・検査・結果報告が可能な例もある。通院が難しい人向けのオンライン診療や、治療や経過観察を忘れないよう再診時期のLINE通知にも対応した。

■都心からの移住者もターゲット

海老名市では2025年完成予定の駅前開発計画が進んでおり、23年2月には小田急電鉄の本社機能の一部移転も決まっている。コロナ禍も背景に、都心などからの移住も増えつつあるという。

「少しでも気になった時点で来てもらえれば、早期発見・治療にもつながります。何もなければ安心材料にもなります。健康管理から、治療、病後のリハビリまで、脳にまつわる地域のお医者さんといえばここ、と思ってもらえる存在になれたら」と、尾﨑聡理事長は語っている。

(2022年7月号掲載)