独創的で市場性に富んだ新製品や新技術・新ソフトウエアを表彰する「第33回中小企業優秀新技術・新製品賞」(りそな中小企業振興財団、日刊工業新聞社主催)で、医療機器製造、マーク電子(相模原市緑区橋本台)が開発したスマート型点滴管理ツールが優良賞を受賞した。応募が約330件あった中での受賞となった。
優秀新技術・新製品賞で優良賞に
同社の点滴ツール「DR-MARK(ドクターマーク)」は、第二弾となる自社製品で、今夏までの発売を予定する。点滴中の状況をリアルタイムで遠隔モニタリングできる小型IoTツール。自動車の衝突防止システムなどに採用されている「マイクロ波ドップラーレーダー」を使用し、滴下を検知。流量や滴下異常、点滴終了を知らせる。これにより、医療現場の負担軽減に役立てるとともに、医療品質の向上にも役立てる。
同製品は大手企業で技術や海外営業、マーケティングなどを経験し、中途入社した相馬邦造・技術部課長の発案で2019年8月から開発に着手。医療現場の看護師らは、患者に投与された点滴の流量に異常がないかを定期的に見回り確認している実態があるため、センサーやIoT技術で負担を減らせないかと考案したという。