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助産院のオンライン相談好調

助産院のスマイルベビー(横浜市保土ケ谷区峰岡町)のオンライン相談が好調だ。コロナ禍で外出に不安がある親向けに始めたものだが、遠方からの予約が入るほどになり、妊娠中の女性や乳幼児を持つ両親たちの「よろず相談所」になっている。オンライン相談を始めたことで、対面も含めた相談件数が増加、月90件近くにもなっている。

スマイルベビー、コロナ禍の不安を解消

2018年にベテラン助産師2人が立ち上げた助産院。出産前は、妊娠が分かった人向けに赤ちゃんを迎えるための準備教室を開催するほか、出産後は、授乳に関する悩みや不安を持つママ向けの授乳相談(完全予約制)も受け付ける。外出が難しい人には自宅訪問もしている。「一人ひとりに合わせたオーダーメード型のケアが好評です」と柳井めぐみ代表は語る。

ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、妊娠中の女性や乳幼児を持つ親から「怖くて外に出られない」との声が多く寄せられた。そして「誰にも相談できない…。そんな状況を作ってはいけない」(柳井代表)と、完全予約制のオンライン相談に乗り出した。

もともと助産院は、対面でのケアがメーン。しかし、実際にオンラインでやってみると「画面越しにコミュニケーションを取りながら工夫することで、離れていてもケアできることが分かりました」(同)と言う。

今後はオンライン相談も活用してもらうことで「働くママやワンオペ育児で悩む親をもっとサポートしていきたいです」(同)と話している。

(2021年1月号掲載)