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再生ペレット、自社工場内で製造

プラスチック成形機のスクリュー設計を手掛ける日本油機(相模原市中央区東淵野辺)は、工場内で発生する廃材や余剰材を、そのまま再生原料(再生ペレット)にリサイクルできる自家製造装置「SRルーダー・バンビ」の大型機を本格展開する。

量産対応の大型機を展開

同装置は、破砕された余剰材などをスクリューシリンダーに投入し、その中で材料が劣化しないよう低温で溶融させる。それをひも状に押し出して冷却し、最後にカットして再生ペレットにするというもの。

汎用プラスチックや汎用エンジニアリングプラスチックに使用し、再生ペレットはバージン材(新材)と変わらない品質という。

海外で再生プラスチックの使用を義務化する動きが出ていることや、SDGsに対する機運の高まりなどを背景に「量産工場から大型機に対する問い合わせが増えており、今後のニーズが見込めます」(前田勉・営業課主任)という。

これまでは中小型機が主体だったが、1時間あたり約30 グラムの再生ペレットを製造できる大型機「H3000」(約1000万円)の販売を本格化した。

(2023年11月号掲載)