総合物流業、天幸物流(厚木市酒井)は「住宅土地造成事業」に参入する。これまで培ってきた不動産情報のネットワークを、事業用だけでなく住宅分野にも広げることで、新たな事業に育成していく。

天幸物流、新たな事業に育成

同社は物流や倉庫・物流施設を管理する企業。取引がある不動産オーナーから土地を販売したいとする情報が寄せられるものの、買取し倉庫を建設するには、それなりの面積が必要になる。そのため、これまでは紹介された土地でも、倉庫にはできない面積なら断念するケースがあったという。ただ「住宅地としては十分」(齋藤一郎副社長)とすることから、同社が土地を購入して造成。最終的に住宅メーカーなどに販売していく。同事業だけでまずは年間売上高1億円を目指す。

なお、同社は1992年9月に天幸総建(現在のシーアールイーが吸収合併)から株式を買取し独立した企業。倉庫や工場での業務請負業から出発し、物流から倉庫管理、建築、不動産などに事業領域を拡大。県内では約1万2000坪の物流施設を管理する。21年度は年商30億円にまで成長している。

(2022年4月号掲載)