機器・装置・製品/ロボット

中小企業が「広報手当」導入 女性社員を起用、情報発信強化

厚木ミクロ(厚木市長谷)は、社内外への情報発信に力を入れるため「広報手当」を導入した。品質保証部と総務部から女性社員2人を広報担当に抜てきし、同手当を支給。月1〜2回のペースでニュースリリースを発信したり、社外報を発行したりして、ステークホルダー(利害関係者)に対し身近な情報を伝えている。

リリース・社外報を発行

同社は有機ELの基幹モジュールである超薄型ガラス基板の開発、製造企業。「堅いイメージを払しょくしたい」(上田康彦社長)と、ニュースリリースによる情報発信にとどまらず、昨年6月にはオリジナルキャラクター「ミクロちゃん」を制作。若い人材に関心を持ってもらう取り組みにも力を注いでいる。

「堅いイメージを払しょくしたい」

こうした戦略が奏功し、今年の新卒者対象の会社説明会には昨年の倍以上の学生が参加。中途採用で「ニュースリリースを読んで応募した」という人材も出てきた。

今後も広報担当者を増やし、積極的な情報発信を行っていくとしている。

(2024年6月号掲載)