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世界的ノズルメーカーと販売提携

超音波バリ取り洗浄装置製造、ブルー・スターR&D(相模原市中央区横山台)は、不織布マスクなどの生産に欠かせない「紡糸ノズル」で世界的シェアを持つ日本ノズル(神戸市)と販売提携した。

不織布マスク国内回帰で超音波装置が需要増

新型コロナウイルスの感染拡大により、マスクなど衛生用品の生産設備に対する需要が急増。これらの生産には、超音波洗浄装置も必要なことから、設備販売も手掛ける日本ノズルに販売を委託していく。

不織布の生産は、原料を熱風にかけてノズルに通し、微細な糸状にする。そしてマスクなどに加工していく。ただ、生産を続けていると、ノズルに汚れや不純物が付着するので、定期的なメンテナンスが不可欠。そのため、ブルー・スター製の超音波洗浄装置を使用することで効率化につなげる。

現在、コロナ禍で衛生用品の需要増に加え、昨年に中国からマスクなどの供給が止まったことから、「大手化繊メーカーなどは一斉に国内回帰しています」(柴野佳英会長)としており、生産設備に販路がある日本ノズルを通じて装置を普及させていく。

第一弾として、紡糸用ノズル専用の洗浄機のほか、衛生資材の生産に使うスパンレース用の超音波洗浄機、マスク生産に使用されるメルトブローンノズル用超音波洗浄機をラインアップし、標準化した。ブルー・スターは今後、これらの装置だけで2021年度1億円、22年度3億円の売り上げを計画する。

(2021年9月号掲載)