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世界の美食、ペルー料理を広めたい

世界の美食「ペルー料理」を日本に広めたい─。自らもペルーにルーツを持つ川崎ハルオさんと妻の留美さんが、東急東横線・武蔵小杉駅近くに本格派ペルー料理の店「REY」をオープンした。再開発が進み、年々風景が変わる街にできた新店だ。「地域にはない新ジャンルの店です。地元に愛され、商店街も元気にできたら」と、二人は満面の笑みを見せる。

自身のルーツの魅力を、夫婦で開店

ペルーはスーパーフードの宝庫として知られる。

たんぱく質や鉄分が豊富な「キヌア」のほか、抗酸化力が強くビタミン類の多い「マカ」、低GIのフルーツである「ルクマ」...。美と健康につながる食材をふんだんに使用しているのがペルーの料理の特徴だ。

同店はランチタイムは伝統的でありながらも家庭的な一品料理やミニコース、ディナータイムはモダンなコース料理を提供。貸し切りも可能で、予算に応じたオリジナルコースもオーダーできる。

南米ペルーは、自然が豊かで文化的にも多様性がある国。インカ帝国から始まり、スペイン統治時代や労働者の文化、中国、日本、イタリアからの移民文化など、多様な文化が融合。その中でペルー料理という食文化が生まれ、進化を続けてきたという。

ハルオさんは「(ペルー料理は)日本人にも合う味付けで、スーパーフードも多用しています。料理の魅力はもちろん、日本とペルーの歴史・文化も一緒に伝えられれば」と語っている。

(2023年11月号掲載)