総合リフォーム業、シティー・ジー・ネット(相模原市南区相模大野)は、日常業務でのムダを徹底的に省く独自マニュアルを作成、社員間で徹底させることで工期の大幅短縮を実現した。通常なら2~3日かかるようなリフォーム工事も、最短1日で終わる場合もあるという。トラックの荷台に日常的に積み込むリフォーム資材や、荷台内での置き方など、隅々までも標準化。「探す時間をなくすことで効率化につながります」(網屋義博社長)と、職人任せにしていたことを見直した。
シティー・ジー・ネット、独自マニュアル作成
リフォームと足場工事の2本柱を展開する企業。水回り工事なども自前で手掛ける。リフォームは、住宅を中心に年間800件ほどを施工。短納期の秘けつはマニュアル化と情報共有の徹底にあるという。
具体的には、職種を選ばず、全社員が1日2回の情報共有メールに目を通す。「どの現場がどんな進捗状況なのか」や「あす、新規にリフォームする現場の詳細はどうなっているのか」など、各担当者には報告義務が課せられている。
現場では、トラックに積む標準資材や置き方も指定。定期的に見直しもしており、半年以上使っていないものは搭載しない。前日までの共有メールから、職人たちは新規の現場でも詳細を知っているため、必要な資材はあらかじめ準備した上で出向く。
こうした工夫により、現場に着いてから資材を探すことや、情報連携不足による業務停滞を防止したりして、工期短縮につなげている。
このほか、作業服も統一。お客さん宅への訪問時に清潔な印象を持ってもらうため、靴下の色まで指定している。夏場は、汗をかいたらすぐに着替えられるよう、1人が同じ作業着を何着も持っているという。
同社の場合、業務効率化のために特別な設備やシステムを導入することなく、身近にできることを確実に実行することで実現。今では完全週休2日となっている。