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ベテランが届ける「揚げたて」のおいしさ 川崎の天ぷら料理店

天ぷらと鎌倉野菜 みやび(川崎市多摩区西生田)は、小田急線・読売ランド前駅の南口すぐに立地する。和食を中心に料理人として24年間働いてきた戸澤雅樹さんが、念願の独立を果たし、オープンした。ほぼ毎朝、自ら川崎北部市場へ仕入れに出かけ、丁寧に仕事した理想の料理を手頃な価格で提供。すぐに地域住民に支持され、開店から連日ほぼ満席となっている。

地元市場で仕入れる素材

川崎で生まれ育った戸澤さんは43歳、「揚げたてはこんなにおいしいのかと知っていただきたい」と天ぷら料理で勝負することにした。

魚はキス、メゴチ、穴子といったほぼすべて国産の素材をそろえ、客からは「いい魚だね。どこで仕入れているの?」と聞かれるほど。野菜もサツマイモは蒸して甘みを増してから揚げるなど腕を振るい、特に女性客に絶賛されるという。

「揚げたてのおいしさを知ってほしい」

敷居の高い店にしたくないからと、居酒屋メニューも充実させている。ごぼうの唐揚げ、イカと里芋の煮物などのほか、煮魚もメバル一匹丸ごとで830円と手頃。店名にも使った鎌倉野菜は、戸澤さんが品質にほれ込み、毎週月曜日の定休日に鎌倉の農家で直接買い付けている。

初夏なら白ナスやインゲン、冬なら大根やカブと季節感を大切にして、天ぷらと単品メニューの両方で鎌倉野菜を生かす。ドリンクも神奈川の地酒や独自ブレンドのハイボールをそろえている。

鎌倉野菜の品質にほれ込んだ

これまでのところ顧客は50代以上の女性が多い。本格的な料理でありながら、夜の客単価は3500円ほどと庶民の店に徹している。

昼も「前夜の売れ残りではない、きちんとした材料で作ります」という週替わりランチが960円で、取材した日のメニューは肉料理がチキンカツ、魚料理はタラのちり蒸し。このほか天ぷら定食が1150円、エビとキスとメゴチと野菜2点がのった天丼も980円で人気が高い。

店内は最大19席。店のスタッフが仕事に習熟したところで宴会予約を始める予定で、15人から貸し切りにできる。「近くの企業の方は、ぜひ一度ランチを食べてみて、宴会の相談に来てください」(戸澤さん)と話している。

(2025年8月掲載)