林技研(綾瀬市深谷中)は、プレス用金型の分野で設計から生産、メンテナンスまでを一手に担うワンストップサービスを提供する。自動車とオフィス機器向けの金型(量産用)製造をメーンとする企業で、昨年11月に元銀行マンの尾崎敬介社長が代表に就任し、事業を承継した。
メンテナンスにも注力
1981年の創業以来、一貫してプレス用金型にこだわる。約20人の従業員の中で、何人もの熟練職人を抱えている。また、社内トライ体制も整えており、設計から生産まで、焼き入れ工程以外はほぼ内製化を実現しているという。「新規の金型は、国内だけでなく、海外での量産向けも生産しています。日本の金型メーカーとして、技術力には自信があります」(尾崎社長)と語る。
一方、メンテナンスは、他社が製造した金型に対するものでも受けている。金型は、長く使用すると劣化するため、メンテナンスは不可欠。新規に金型を生産するよりもコストが安くなるとしており、顧客のコスト圧縮需要にもこたえ、ものづくりの現場を支えている。