産業装置製造、有井工業(相模原市緑区下九沢)は、プラントなどの大型設備向けの電気工事業に参入した。
新規工事から保守メンテナンスまでを想定
請負金額500万円以上の場合に必要になる電気工事の建設業許可を申請し、このほど認可された。同社は制御盤の設計・製作や半導体製造装置などの組み立てを主力事業とするが、取引先の動向によって受注量が大きく左右されることから、経営を多角化してリスク分散を図る。
「(建設業許可を受けたことで)今までと違い、大きな案件ができるようになります」と有井俊明社長。具体的には、火力発電所や廃棄物処理施設の電気設備関係のほか、大規模工場のベルトコンベヤーの電気系統などで、新規工事から保守メンテナンスまでを想定する。
社内でも「電気工事部」の新設を進める。今年度は同事業だけで3000万円の売り上げを計画する。