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フードロスをなくす「冷凍パン」 焼き立ての風味を再現

業界のフードロス解消に一石を投じたい─。JR南武線・中野島駅近くのパン店、パントレプレナーは、独自の冷凍パンの販売に力を入れている。業界にとって避けられなかった売れ残り、フードロスをなくしたいとして、ベーカリーチェーン出身の新井壽基オーナーが2021年4月に開店。研究を重ね、自然解凍してトースターで焼くと、焼きたての風味を損なわない冷凍パンを開発した。

自然解凍後にトースターへ

独自の冷凍パン

現在、店頭やインターネットで販売するほか、店の前には「日本初 冷凍パンの自販機」も置いて普及を図っている。

「パン屋に行って焼きたてパンを買っても、帰宅するまでには冷めてしまいます。その日に食べるとも限りません。だったら、最初から冷凍し、食べたいときに温めて食べる方がよいのではと考えました」(新井オーナー)

「パン店の概念を変えたい」

食パンとレーズン食パン、フランスパンなどをそろえる。いずれも家庭の冷凍庫で1カ月ほど保存可能だ。

「冷凍したパンを店頭で売っている店は他にないと思います。パン店の概念を変えていきたいです」と意気込みを見せている。

(2024年10月号掲載)