lamproo(ランプルー、東京都品川区上大崎)は、ネット広告の運用コンサルティングを展開する。各種広告コンテンツの制作から配信手配まで手掛ける「ウェブマーケティング事業」のほか、ネット広告市場の情報分析サービス「KaCHISUJI(カチスジ)」の提供も開始、2020年設立の新興企業ながらデジタルマーケティングの世界で存在感を強めている。
デジタルマーケで存在感
同社は33歳の佐藤悠紀CEO(最高経営責任者)をはじめIT大手やマーケティング会社出身の3人で設立、ネット広告の展開からスタートした。
広告効果をリアルタイムで測定できるネット広告の特徴を生かし、さまざまなパターンの広告コンテンツを短期間で次々に制作して連続投入し、広告効果を最大にする手法を得意とする。顧客を誘引するリスティング広告やウェブサイトの制作、インフルエンサーによる動画配信との連動など商品や広告主に合わせて最適なデジタルマーケティング手法を提案する。
ネット広告市場の情報分析サービス・KaCHISUJIは、「サービスとしてのソフトウェア(SaaS)」と呼ばれるもので、3年かけて開発し2024年11月に提供を開始した。
ネット上を巡回するソフトウェアロボットが、目まぐるしく入れ替わるネット広告の実績情報を収集し、業界別・企業別のネット広告出稿状況や利用した媒体・ツール、推定される広告予算などを集計する。合わせて独自のヒアリング調査などにより、ネット企業の規約改定や新サービス、業界の課題について情報を提供する。
利用料金は25年2月時点で月3万8000円。大手広告主が自社のネット広告について競合企業と比較検討する使い方のほか、ネット広告の代理店が新たな広告主を開拓するための営業リストとしても使えるという。
このほか、手書きのダイレクトメール送付サービス「つづる」も提供、デジタル時代だからこそアナログの効果が高まっているとして700人の書き手を確保し、文面の考案から提案している。
設立から4年で各事業が本格化。「25年9月期の売上高は前年度比3倍以上を見込んでいます。KaCHISUJIを広告業界のインフラサービスにしていきたいです」(佐藤社長)と話している。