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スウェーデン「マルメ」のチョコ、日本展開

食品輸入卸売業、エス・インターナショナル(横浜市中区桜木町)は、スウェーデン・マルメ市にあるチョコレートブランドの老舗「マルメ・ショコラファブリック」商品の日本販売を始めた。完全オーガニック。大豆、ナッツ、グルテン、卵が原材料にも製造工程にも含まれない、誰もが気軽に楽しむことができるチョコレートという。商品構成の約半分が、動物性食品を一切とらないヴィーガン(完全菜食主義者)対応だ。日本でもヴィーガン商品の需要が見込めるとして、ECサイトや卸しを中心に広げていく。中には1888(明治21)年の同ブランド創業時の味を再現した商品もある。

1888年創業時の再現商品も

販売を始めたのは、代表的な「ブリックチョコレート」(板チョコ)シリーズや、チョコレートバーなど計24種類。日本限定のギフトボックスもラインアップした。

ブリックチョコレート1枚で1404円する高級チョコだが、いずれも基準が厳格な欧州連合(EU)のオーガニック認証を受けている。

乳製品などの動物性食材・乳化剤・白砂糖不使用のヴィーガンチョコレートが多く「アレルギーの人でも安心して食べられます」(菅井麻貴社長)。

スーパーや量販店で売れているチョコレートとは異なる魅力があり「食べ比べて、マルメ・チョコラファブリックのおいしさを体験してもらいたい」としている。

■おいしさを消費者に直接

もともと、同社は海外からの食材輸入と倉庫保管、物流までをワンストップで提供する企業。誰もが知る有名店の海外食材・食品の調達も担う。

そんな同社にとって、「マルメ」のチョコレートは新規事業。すでにECサイトを開設し、商品の魅力を消費者に直接訴求している。また、ビジネスの領域がこれまでのBtoBからBtoCにも広がった。

国内におけるヴィーガン市場の拡大をにらみ、セレクトショップやカフェなどの店舗にも置きたい考えだ。菅井社長は「おいしさを、消費者にダイレクトに届けたいと強く思える駿材の商品です」と、普及への意欲を燃やしている。

(2023年2月号掲載)