ボクシング元東洋太平洋バンタム級王者、新田渉世会長が率いる、川崎新田ボクシングジム(川崎市多摩区登戸)は、コロナ禍で増える在宅ワークや移動制限によるストレスの解消につなげてもらおうと、法人会員の募集を本格的に始める。従業員に対する福利厚生の一環として、企業に採用を働きかける。法人会員の場合、契約企業の従業員が同ジムを利用できる。新田会長は「ミットやサンドバッグをたたくことで脳が活性化し、仕事の効率も上がります」と話している。
企業向け福利厚生で提案
法人会員はS会員(会員証8枚)、A会員(同4枚)、B会員(同2枚)で構成。契約企業の従業員は、好きなときに毎回90分間利用できる。「フィットネスクラブと同じ目的が果たせます。ボクシングジムは決して別世界ではありません」と新田会長。実際、ジムの会員数180人の8割は、プロ志望者ではない一般会員が占めており、小学生から70代までが汗を流す。
現在、同ジムは田園調布学園大学との産学連携により、ボクシングの健康効果や、アンガーマネジメントなどの精神的効果について検証も進めている。
また、場合により出張指導も受け付ける。すでに介護施設やメンタルヘルスの専門施設での実績もあるという。
■プレミアム会員制度も開始
このほか、一般会員向けには、「プレミアム会員制度」も開始した。一般会員コースを3種類に分類。既存会員は「ベーシック」と位置づけ、「スタンダード」「プレミアム」会員になれば、さまざまな特典を用意する。
「スタンダード」の場合は、月1回のパーソナル指導と、家族や友人が利用できるビジター券(3500円相当)を毎月1枚配布。「プレミアム」は月2回のパーソナル指導や目標達成のためのカウンセリング、ビジター券毎月2枚などが付く。