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オフィスにグルメを“ストック”

オフィスにグルメを“ストック”しませんか―。日本食生活総研(川崎市高津区下野毛)のフローズンフード提供サービス「グルメストック24」がじわりと普及している。オフィスなどに専用冷蔵庫を置いてもらい、野菜たっぷりのフローズンフードをストック。食べたいときに好きなメニューを取り出し、電子レンジで温めるだけ。まるで「富山の置き薬」スタイルのようなサービスだ。

食生活総研、企業内に冷蔵庫置き「食べた分だけ」

冷蔵庫などの初期導入費はゼロ。フローズンフードを消費した分だけ請求される仕組み。ストックするフローズンフードは、ケータリングシェフと管理栄養士が共同開発した。

1食当たり500円からで、リゾットやパスタなど常時6~7種類。いずれも、健康長寿食として知られる「地中海式食事法」を取り入れ、日本人向けにアレンジした。良質な油とされるエキストラバージンオリーブオイルと10~15種類の野菜を使ったのも特徴だ。メニュー構成は2週間に1回更新される。

■福利厚生の一環

独身男性や共働き家庭など、日ごろ料理に時間をかけられない社員に、少しでも健康な食事を取ってほしいと、健康経営や福利厚生として導入する地元企業が目立つという。

窪田みゆき・新事業開発本部長は、「“母親”のような気持ちで、温かくてバランスの取れたおいしいものを食べてほしいと作ったメニューばかりです」と語る。週末の家族の食事として、金曜日の退社時に社員がまとめて購入することもあるという。

販売開始から約2カ月で20社との取引を達成。4月までに200社での導入を目指す。

なお、同社は、大使館御用達のケータリング料理や、子供向けの完全手作り給食弁当などを手掛ける企業が、冷凍料理に特化した新会社として2020年7月に設立した。

(2022年1月号掲載)