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ウィズコロナ時代対応のラーメン販売

「横浜家系ラーメン松壱家」や「ゴル麺。」をフランチャイズ(FC)展開するウルトラフーズ(横浜市中区宮川町)は、お店の味をそのまま楽しめるラーメンの冷凍自販機の展開を始めた。コロナ禍を背景にした接触制限や時短営業などで飲食店が影響を受ける中、非接触で無人、しかも24時間販売が可能な自販機に着目した。今後はFC加盟店へ設置を呼び掛けるほか、敷地内のスペースを有効活用したい企業にも提案する。

ウルトラフーズ、冷凍自販機を展開

自販機で販売できるメニューは、同社のセントラルキッチンで提供する計26種類から最大5種類を選べる。定番の「横浜家系ラーメン」から「九州豚骨ラーメン」「鶏白湯」「担々麺」「餃子」などを用意した。家庭で冷凍スープを解凍し、麺をゆで、付属の具材を盛り付けるだけでラーメンが完成する。「店と全く同じ味です」(松野克成CEO)と、胸を張る。

「コロナが始まった早い時期から(この事業を)準備していました」と松野CEO。冷凍自販機の選定などに時間をかけ、今年7月に1号機を本社前に置いた。近く、静岡や千葉県内にも設置する予定だ。

自販機を導入するには、購入してもらうかリース契約のいずれか。人材が必要ない“自販機ビジネス”のため、飲食業の経験がない異業種企業との契約も想定する。年間1000台の設置を目指しており、ウィズコロナ時代に対応した新しいラーメン販売のモデルとして定着させていく。

一方、同社は直販サイト「ウルトララーメン大集合」も開設。「自販機をきっかけにサイトにも誘導したいです」(松野CEO)とも話している。

(2021年10月号掲載)