コーキ(横浜市鶴見区駒岡)は、非鉄金属用の切断機事業を拡大する。現在主力の鉄やステンレスの切断機に加え、電気自動車(EV)など環境対応型製品が多用するアルミや銅の切断に最適化した製品群を提案する。新分野展開に向け人材採用も加速させる。
唯一のアンダーカット機メーカー
1967年創業の切断機専業メーカー。「FOCUS」ブランドで丸鋸(のこ)切断機を中心に材料の供給・搬送システムやバリ取り機、面取り機などの周辺機器をそろえる。大手顧客の工場ラインに合わせて切断工程のシステムをまとめて設計・施工し、数百台をまとめて納入するケースもあるという。
強みはアンダーカット機。主力の丸鋸切断機は5機種数十モデルをそろえる。中でもアンダーカット機「PUシリーズ」が看板だ。
鋸刃がテーブル内に格納され下から切断に必要な高さだけせり上がるため、回転鋸刃がむき出しの一般的な構造より安全性が高いという。また、材料の固定装置にも数本のパイプをまとめて切断できる独自のノウハウがある。