機器・装置・製品/ロボット

ねじの開発プロジェクトチームは「ねこ部」

ねじ商社、サイマコーポレーション(藤沢市辻堂)は、猫好きな社員たちによるプロジェクトチーム「ねこ部」を発足させた。工業用ねじを手掛ける同社は、これまでと異なるコンセプトで世の中にないねじを開発するため、“部員”たちが日々アイデアを練っている。BtoC(消費者向け)市場への展開も見据える。「猫好きだからこそ分かるかわいさを、ねじで表現するつもりです」と、同部の部長である角田友理さん(品質保証部)は語っている。

猫好き社員、アイデアを出し合う

発足のきっかけは、中学生による職業体験。ねじの設計開発を体験してもらう中で、生徒たちに「世の中にないねじ」のアイデアを募集したところ、猫に関するものが多く集まり、どのグループからも、不思議なほど猫のデザインが提案された。

「それならば、子どもたちのアイデアを大人が本気で採用してもよいのでは」と、斎間孝社長が発案し誕生した。

角田さんのほか、猫好きな社員が在籍する3人のチームで構成。「やるからには徹底的にやります。売れるものを作りたいと、みんな真剣に取り組んでいます。ただ、好きな猫に関することですので、毎日が楽しいです」と角田さん。2025年中に第一弾を投入する予定だ。

(2024年3月号掲載)