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「金属リサイクル+解体業」で成長

金属リサイクル業+建物総合解体業。ライジング(横浜市旭区矢指町)は、鉄・非鉄金属スクラップやレアメタル(希少金属)のリサイクル業を展開する。同業者の中では珍しく、建設業許可を取得し総合解体業にも進出。建物の解体を請け負うことで、現場から発生する金属廃材などの回収にもつなげている。

ワンストップ対応で差別化

■工場1棟分も撤去

髙橋弘二社長が2006年5月に同市神奈川区で創業した。

年々規模を拡大しており、現在は月1500トンを処理する。取引先は県内や都内、千葉を中心に約200事業者。金属加工業などから出るスクラップの買収に出向いたり、持ち込まれたりしたものを会社内で分別する。鉄やステンレス、アルミ、銅...。その種類はさまざまで、最終的には原料メーカーに販売している。

引き取るものの中には、工作機械や設備なども。これらも解体し、資源(有価物)となるものを分別。有価物にならないものでも、破砕して原料に変えていく。

産業廃棄物収集運搬業と古物商に加え、建設業許可も取得。解体工事も請け負っている。そうすることで「工場丸々1棟分の撤去が当社だけで可能になります」と、髙橋社長は語る。

同じ金属リサイクル業でも、回収できるものと、できないものを使い分ける業者も少なくない。その中で、同社は“受け皿”を広くすることで、顧客にとってもワンストップになり、大きな差別化となっている。

■営業マンも配置

髙橋社長は「営業がいると強いです」と力説。同業者でも珍しく、営業マンを数人置く。非鉄専門やホームページからの問い合わせ対応などを役割分担し、時には飛び込み営業もかけるという。

一方、環境配慮を考え、本社に太陽光発電システムの設置を進めている。稼働後は使用電力の6割程度をまかなう計画だ。

(2023年7月号掲載)