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「取説のプロ」が中小製造業の発信役

マインドウェア(川崎市中原区上丸子)は、中小企業向けのプロモーション支援事業を拡大する。主力の取扱説明書制作事業で蓄積した技術情報の表現ノウハウを生かし、中小製造業の会社や製品パンフレット、紹介動画、ホームページを制作する。中小製造業が情報を発信して新規顧客を開拓する動きを“プロの制作ノウハウ”でサポートする。

プロモーション支援を拡大

1987年に設立。大手メーカーから家電製品や情報機器の取扱説明書制作を受託してきた。社員数は20人で、技術に詳しいライターやホームページ制作者、印刷技術担当者などの人材がそろう。

これまで取扱説明書は「分かりやすい、使いやすい、無駄がない、製品の満足感を高める、という四つを満たす品質を心掛けてきました」(石川進一取締役)といい、ノウハウを中小向け事業に生かす。

中小製造業のプロモーション支援事業では、担当するディレクターが顧客の要望と予算に応じて最も効果的な制作物を決めていく。パンフレットやカタログ、ホームページのほか、展示会のブースデザインや動画・アニメーションの編集もできる。

料金は企業側が素材を用意したチラシの片面のデザインで数万円から。カメラマンを使って撮影してチラシをデザインし、その素材をもとにSNS展開するアニメーションまで制作しても20万円程度。公的な補助金を利用する顧客も多いという。

■30カ国語に対応

同社は中国・上海にも拠点を保有。取扱説明書事業をベースに30カ国語の多言語対応もしている。

プロモーションツールのほか、製品マニュアルのノウハウを応用した「運営マニュアル」も作成可能で、大手外食チェーンのアルバイト向けマニュアルなども想定している。

(2024年4月号掲載)