関東精密(横浜市都筑区池辺町)は、機械加工事業を強化する。「切削」で最大の差別化をしていくため、新型の同時5軸加工機を2024年度中に導入する。これにより、合計4台の5軸加工機を持つことになり、短納期で複雑形状部品を加工してほしい企業からの要望に応えていく。

新型5軸加工機を導入

鉄やアルミ、ステンレスから樹脂、エンジニアリングプラスチックまで、幅広い素材の切削加工を手掛ける。軽量で熱膨張しやすいアルミの加工では、複雑な形状でも100分の1ミリメートル台の精度を誇る。

「切削を強みにしたい」(杉田勇社長)としており、その一環として、同時5軸加工機を拡充する。

5軸加工は、通常の3軸加工に比べて段取り時間が削減され、リードタイムが劇的に短縮するとされる。すでに同社は「割り出し5軸」2台と「同時5軸」を1台保有している。

また、杉田社長は「日本の精密部品は海外からの評価が高く、当社にも米国企業からの依頼があります」と説明。今後はホームページを多言語対応にするなどして、海外企業からの案件獲得も狙っていく。

(2023年12月号掲載)