住まいの産業 / ライフサイエンス

「ワイン特区」相模原にワイナリー誕生

2021年に「ワイン特区」として認定された相模原市に、ブドウの栽培からワイン醸造、瓶詰までを行う「ドメーヌスタイル」のワイナリーが誕生した。大森産業(相模原市中央区高根)の運営する「ケントクワイナリー」が果実酒製造免許を取得。この春に初の完全自社製造のワインを発売する予定で、新たな「made in 神奈川」が生まれようとしている。

「made in 神奈川」普及へ

おいしいワインを生み出すブドウ栽培では、十分な日照量と昼夜の寒暖差、そして成熟期に雨が少ないことが条件とされる。

神奈川は適した気候条件とは言い難いといい、県内をはじめとした都市部に多いのは、自社農園を持たずに醸造のみを行う「都市型ワイナリー」だ。

しかし「適した品種を選び、栽培に工夫を凝らせば、名産地に劣らないブドウも栽培可能です」と、担当の森山錬一さんは語る。

同社の森山謙徳会長が「相模原ワインをつくり、神奈川にワイン文化を広めたい」との思いから、14年に農業法人を設立。栽培用地を拡張しながら、この地ならではのブドウ栽培を模索してきた。

これまで、市内飲食店のほか、ふるさと納税返礼品としても販路拡大。希少なワインとしてファンを増やしつつあるという。

県内最大級とする約7000平方メートルの栽培農地で13品種、3000本以上のブドウを栽培。「まずは地域の人たちに知ってほしいです。記念品やお土産としての法人需要も掘り起こしていきたいです」と森山さん。“相模原ワイン”を普及させることで、地域経済の活性化にもつなげたいとしている。

(2023年4月号掲載)