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「トラック投資」商品、需要が急増

タカネットサービス(横浜市西区みなとみらい)の投資商品「投資deスグのり」が好調だ。発売1年半で40億円の売り上げを達成した。同品は、街の運送会社で稼働するトラックを同社が査定・買取し、投資家に販売する。今度は、投資家が買い取ったトラックを運送会社にリースすることで、定期的な賃料(リース料)収入が得られる仕組みだ。運送会社にとってもトラック売却で資金が得られ、リース契約を結べば、以前と変わらず乗り続けられる。投資家とトラック所有者の双方にメリットがある仕組みとしてニーズが高まる。

1年半で40億円を販売

コロナ融資の返済本格化や中古トラック市場の盛り上がりなどを背景に、問い合わせが急増しているという。運送会社にとっては、所有するトラックを売ることで、減価償却費がなくなるほか、事業資金の調達の選択肢が広がり、ローン返済などに活用できる。

トラックリースへの投資は少額投資(1台500万円程度から)が可能。リース期間終了時に車両を売却すれば、売却益も得られる。「トラック投資は不動産投資に近いですが、類似商品と比べ利回りが高く回収も早いです」(曽我晋午取締役)と説明する。トラックの査定から買い取り、整備、下取りまではすべて同社が担当する。

同社によると、日本製トラックの平均寿命は乗用車より長く、中古でも価値が落ちにくいという。また、コロナ禍の巣ごもりで個人向け宅配を中心にトラック需要が急増。「今後も中古トラック市場は底堅いです」(同)とみており、トラック投資商品も注目されつつあるという。中小企業オーナーなどに同商品を提案していく。

今年度は同事業だけで売上高30億円になる見通し。

(2023年7月号掲載)