金属加工・樹脂加工・その他加工

コインランドリーで伝える板金加工の技術 内装・道具でPR

金属加工業がコインランドリー?  板金加工業、ANAテック(横須賀市内川)は、同市佐原3丁目にコインランドリー「IronLife Fabricare(アイアンライフ・ファブリーケア)」をオープンさせた。店舗内の内装や道具などには自社で設計・製作した金属加工品を採用。来店客に対し金属加工品に触れてもらうことで、ものづくりの魅力を広く知ってもらう。

部品加工業の新規事業

「日常生活の中での金属加工品の可能性を探りたい」

同社が手掛けるBtoC事業「アイアンライフ」の一環。本業は鉄道部品などの部品加工だが、「日常生活の中での金属加工品の可能性を探りたい」(安藤知史社長)と、テーブルやチェアといったインダストリアル家具、キャンプギアなどで自社商品の製造販売を展開。インターネットによる受注生産のほか、飲食店向けの什器製作なども手掛けている。

今回、同社近くにある中華料理店跡地を改装し、コインランドリーを開店した。店内に置かれた棚やキャスター付きのカゴ、看板などは自社設備で製造した。

「店内で金属加工品を見てもらう機会を」

「コインランドリーは人件費もかからず、手離れがよいビジネスです。店内で金属加工品を見てもらう機会を増やし、やがては業界に興味を持ってもらいたいです」と、安藤社長は話している。

大容量の最新型乾燥機や全自動洗濯乾燥機導入には、事業再構築補助金を活用した。また、近くに学校があることから、店内にはパンと牛乳の自動販売機も置いた。

今後は洋服リフォームや町工場発のオリジナル製品の販売スペースも設ける予定だ。

(2024年11月号掲載)