電子部品製造、ビット・トレード・ワン(相模原市中央区上溝)は、ウィズコロナ時代に対応した新型キーボード「BTKB91WP」を開発した。

防水・防塵規格「IP68」に準拠。水で丸ごと洗えるため、使用後にアルコールや除菌液で繰り返し拭いても問題なく使用できる。新型コロナウイルス対策を徹底する医療機関のほか、防じんが求められる工場や建設現場での使用を見込む。

病院などでは、キーボードの使用後にアルコールで拭いて除菌することがある。一方、工事現場や工場では、油や粉じんが飛ぶような環境下でパソコンを使う場面もある。

同製品は「過酷な環境での使用も想定して開発しました」(阿部行成社長)とし、キーボード基板に専用設計を施すとともに、表面は弾力性があるシリコン素材を真空状態で覆った。

これにより、水没中でも稼働する防水性や防じん性を実現。マイナス30度~プラス60度まで耐えられるという。キーボードはマウス一体型。すべてのキーに対し、夜間でも使えるバックライトを搭載した。

価格は1万7380円。直販や代理店経由で年間300台の販売を見込む。

(2022年6月号掲載)