バレエなど「舞台衣装レンタル」で業界シェア7割の会社が開発したハンドメイドのオリジナルマスクが口コミで広がっている。アトリエヨシノ(相模原市緑区与瀬)の「すぅすぅマスク」は、デザイン性のみならず、マスク特有の不快感をなくすメッシュ素材で製作。「(ハードなスポーツでも)呼吸が楽」と人気で、すでに2万枚以上を生産。バレエダンサーのみならず、熱中症リスクがある夏でも着用できるとして、老若男女を問わず幅広い層が購入する。
アトリエヨシノ、熱中症リスク防止も
バレエダンサーたちが新型コロナ感染予防対策をしつつ安心して練習できるようにと、吉野勝恵社長が舞台衣装生地や装飾品の在庫生地でデザインしたもの。職人によるハンドメイドの国産マスクだ。
素材には、舞台衣装に使われるメッシュ生地を採用。肌触りがよく、張り付きもなくした。衣装と同様、デザイン設計も1ミリ単位でこだわった。
「(レンタル衣装は)同じサイズであっても着る人の特徴はさまざまです。誰が着ても美しい衣装である必要があります。マスクも、どんな人が着用しても、美しく見えるように工夫しました」(吉野社長)という。
国内におけるコロナ感染状況は落ち着きを見せているものの、屋内でのマスク着用を「他人への思いやり」と捉える傾向もある。ただ、夏はマスク着用による熱中症リスクが懸念される。