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“ヨガ+食”の新業態で独自路線

カフェ&ダイニング「きせきの食卓」を運営するBEL-CIELO(ベルシエロ、横浜市中区元町)は、元町本店内にヨガスタジオを併設。オーガニック食材にこだわった飲食業+ヨガ教室という二つの業態を組み合わせた店舗運営により、老若男女を問わず健康志向の幅広い層での顧客を獲得する。

「きせきの食卓」のベルシエロ

みなとみらい線、元町・中華街駅の商店街「元町ショッピングストリート」に本店を構える。JR線八王子駅の駅ビル「セレオ八王子」にも出店する。

本店内にはヨガ教室「元町・YOGA2016」も置く。「健康志向の人がヨガをやって、健康食を味わって帰るというストーリーです」と内野直己社長は明かす。

飲食店とヨガ教室は、どちらもコロナ禍の影響を受けやすい。単独で事業をやっていたら厳しいものの、“1店舗2業態”のスタイルが奏功した。スタッフも、カフェとヨガ教室の一部業務を兼ねることで、より生産性も上がるという。ウィズコロナ時代に対応したオンライン・ヨガ教室も始めた。

■徹底したこだわり

「きせきの食卓」は、オーガニックにこだわる。食材に使用する米は無農薬無肥料で、野菜も9割以上が無農薬、調味料はすべて無添加、白砂糖も不使用…。常に作り立てを提供するため「(厨房には)電子レンジも置いていません」とする徹底ぶりだ。

“本物”を追求するからこそ、健康意識の高い人たちが集まり、やがては常連となっていく。そしてヨガにも通い始める。こうしたサイクルを繰り返すことで、オンリーワンの店舗になっている。

内野社長は「まだ完全回復には至っていませんが、今後は“ヨガ+食”の業態を広めていきたいです」と話しており、コロナ禍からの復活を誓っている。

(2022年11月号掲載)