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1チャンネル照明で「調色」も

LED照明制御機器開発、大野技術研究所(東京都世田谷区東玉川 本社=川崎市多摩区)は、室内に設置されている1チャンネル(1色)調光器で、照明の色合いや明るさを変えられる単信号2チャンネルドライバーを開発した。

大野技研、白色と電球色が自由自在

単色でしか照らせなかったLED照明設備も、同製品とつなぐことで、白色から電球色までの色合いを任意に調整できる。

「1チャンネルの照明を調光(=明るさを段階的に調整)できるものはありますが“調色”までできる製品は珍しいです」と千田真也取締役。

東日本大震災以降の省エネ志向で普及したLED照明が、寿命を迎えて買い替え需要が生まれていることから市場投入した。足元灯や棚下照明といった間接照明での用途を想定。特別な工事が不要で、配線につなげるだけで使える。

従来通り、つまみ部分を回すだけで照明の明るさと色合いを段階的に調整していく。

例えば、寝たきり患者がいる病室などでは午前中は白色、昼は電球色の色合いを強くした中間色、夜は電球色にすることで、1日の変化を演出できるという。

販売価格は1万5000円程度。初年度100台の販売を計画する。

(2022年12月号掲載)