機器・装置・製品/ロボット

プラ成形、スクリュー清掃を効率化

日本油機(相模原市中央区東淵野辺)は、プラスチック成形機のスクリュー清掃作業を効率化するため、「ブラスト処理」の装置を導入した。

将来はビジネスも

プラスチックの射出成形は通常、原料となるペレットをスクリューを通じて金型に送って部品を成形する。しかし、別の種類の部品を成形するには、金型を交換する工程とともに、前の作業でスクリューに付着した残留物をブラシで除去する作業が必要だった。労力がかかり、若い技術者でも1時間以上かかっていたという。

今回、同社ではその作業を短縮するため、約500万円程度を投じて装置を導入。微細な粒子が装置内を回り、スクリューの不純物を早く取り除く。

これにより、作業効率は飛躍的に高まったとしており「将来は(新事業として)スクリュー清掃の仕事も請け負っていきたいです」(同社)と話している。

なお、同社は成形機のスクリュー設計のほか、プラスチック成形時に生じる廃材や余剰材を、再生ペレットとして再資源化できる装置「S R ルーダー・バンビ」を展開。“工場内リサイクル”を実現できるものとして世界中に出荷している。

(2019年9月号掲載)