住まいの産業 / ライフサイエンス

段ボールで「かんたんトイレ」

東鈴紙器、防災グッズを開発

段ボール製造販売、東鈴紙器(相模原市中央区小町通)は、段ボールを使った防災グッズの開発に乗り出した。

第一弾として「かんたんトイレ」を商品化、直販サイト「トーレーショップ」で販売していく。
 本体は、通常の1.5倍となる厚さ8ミリの段ボールを採用。いすのように組み立ててトイレとして使用する。専用のビニール袋をかぶせた状態で、排せつ前に付属の消臭固化剤を投入する。本体は体重100キロ超の人が座っても耐えられる。
 本体とビニール袋(20枚)、消臭固化剤(20個)のセットで2700円(税別)。大人なら1セットで3日間程度使えるという。

■レジャーやキャンプにも

「レジャーやキャンプなどにも重宝できます」と、同社の西出英子さん。トイレ本体は1キロのため、持ち運びも簡単だ。

災害時に問題になるトイレだが、家庭では1人1セットを持っておくと有事の備えになるという。

鈴木和弥社長は「(段ボールを使った防災グッズの)第二弾、第三弾をやっていきたいです。自治体にも採用してほしいです」と話している

(2019年5月号掲載)