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超音波バリ取り、素形材産業に貢献

日本の素形材産業の技術水準の進歩に著しく貢献した開発者をたたえる「素形材産業技術賞」(一般財団法人素形材センター主催)に、バリ取り洗浄装置製造、ブルー・スター R&D(相模原市中央区横山台)の柴野佳英会長が選ばれ、委員会特別賞を受賞した。県内中小企業の受賞は珍しいという。

ブルー・スター、委員会特別賞を受賞

金属素材に鋳造や鍛造などを施して作られた製品を指す「素形材製品」を対象にした表彰制度。今回で38回目。柴野会長の「超音波バリ取り洗浄技術」は、経済産業省本館ロビーにてパネル展示された。

同社が製造販売する装置は、バリ取りしたい精密部品などを装置内の水槽に投入し、そこに強力な超音波を当てることで発生する「キャビティー」と呼ばれる真空の玉で、バリや汚れを除去するもの。これまで手作業で労力がかかっていたバリ取りが自動化できるとして世界14カ国で普及、あらゆる産業で使われている。

柴野会長は「受賞の波及効果を期待していきたいです」と話した。

(2023年1月号掲載)