ブルー・スターR&D(相模原市中央区横山台)は、金属やプラスチック、セラミックスなどの部品加工時に発生する「バリ」の除去作業の受託サービスを始めた。同社が製造販売する「超音波バリ取り洗浄装置」を活用する。装置自体は導入できないものの、バリ取りには時間をかけられないとするニーズを受けて始めた。「(超音波で)バリ取りを請け負うビジネスは国内初なのでは」と柴野佳英会長は話している。
ブルー・スターR&D、自社開発の超音波装置活用
事業再構築補助金にも採択された。短納期案件や人手不足などでバリ取り工程を省きたいとする企業を想定。1個から数万個単位でも引き受ける。精密部品のみならず、複合部材であっても可能という。
同社は世界でも唯一とされる「超音波バリ取り洗浄装置」の開発企業。受託サービスでは同装置をフル活用していく。
同装置は、バリ取りしたい精密部品などを装置内の水槽に投入し、そこに強力な超音波を当てることで発生する「キャビティー」と呼ばれる真空の玉でバリや汚れを除去する。
これまで手作業でやっていたバリ取りが自動化できるとして、自動車部品や電子部品など、業界を問わず世界約20カ国にも普及している。
ただ、コロナ禍やウクライナ情勢などで、景気の先行きが不透明なことから、バリ取りを自動化したいものの、設備投資に慎重になる企業が出てきた。そのため、今回のサービスを始めることになったという。