設計図からの完成イメージをVRで―。プレス金型設計のクライムNCD(相模原市南区下溝)は、お客さんから設計図をもらい、同社でその完成イメージを動きのあるCGアニメーションで表現する「エンジニアリングアニメーション・サービス」に、VR(仮想現実)映像作成も付加した。試作前に製品の動きをリアルに確認したい場合に使えるという。

■ものづくりアニメーション

これから開発したり、試作したりする製品や技術を、動きのあるCGアニメーションを使って分かりやすく表現する同サービスは、要望を聞きながら同社専門グループが、オーダーメードで制作する。

図面やイラストをベースに、開発中の製品が完成した場合、実際にどう動くかを、CGアニメで確認できるものだ。

具体的には、製品の取り扱い方法や生産工場での難解な組み立て作業など、言葉や実写映像だけでは説明しにくい場合に適しているという。展示会でのプレゼン資料や教材としても用途がある。

設計図からよりリアル表現

今回乗り出したのが、そのCG映像のVR化。見えない場所をよりリアルな感覚で見えるようにするもので「CGアニメーションに対する付加価値となります」と、営業部の河合俊明さんは語る。

VR映像は専用ゴーグルを着けて見るが、遠くても、角度が変わっても360度映像が体感できる。「VR映像での疑似体験に、よりリアルな没入感があるのも特徴です」と話すのは、同じく技術担当の川村幸平さん。取引先からの反応は上々だという。

(2019年7月号掲載)