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社員の推薦で「縁故採用」、定着とミスマッチ防止に成果

IT業界が慢性的な人手不足に悩む中、システム開発のキャリッジリターン(相模原市南区古淵)は、社員などからの推薦を受けた人を積極的に採用する「リファラル採用(縁故採用)」を導入し、成果を挙げている。人材獲得に向けた新しいアプローチとして2年ほど前に導入。現在までで全従業員32人中10人を同採用で獲得した。

「社員教育と一体」

社員の知人や親戚、肉親などが入社しており、定着率も高いという。「インターネットで採用すると、どうしても採用後のミスマッチが起こります。その点、リファラル採用なら、会社や仕事のことを入社前に紹介者に聞いているため、ミスマッチになりにくいです」と福田信也社長。

同社の場合、同採用により社員が入社した場合、紹介者に対して10万~40万円の紹介料も支払っている。「通常の中途採用にかかる費用に比べたら安いものです」(福田社長)。

ただ、入社時に専門知識を持たない社員もいるため、採用活動と同じく、社員教育も重視している。

福田信也社長

「リファラル採用と社員教育は表裏一体です」(同)。半年間にわたり、外部の教育機関を活用したカリキュラム教育とOJTを並行する。職場では「1人の上司に対して部下が5人まで」という決まりも設けている。

社内では能力や経験、業務内容に応じて、異なる給与体系を整備。P(プライマリー)からE(エグゼクティブ)まで、大きく計5段階に分類し、入社時に自己申告してもらう。

福田社長は「中小企業こそリファラル採用をやるべきです」と話しており、今後も継続的に実施していく考えだ。

(2019年6月号掲載)