花王は食器用洗剤「キュキュット」から、プラスチック使用量を約40%削減した容器を開発、販売している。ボトルタイプの詰め替えやすさと耐久性を保ちながら、取手つきボトルの肉厚を薄くすることで、楽につぶせて捨てやすいようにした。材料の一部にバイオマスプラを使用して環境に配慮した素材を使い、容器の生産・廃棄にかかるCO2排出量も減らし、「川崎CNブランド2025」を受賞した。
素材も環境配慮型を採用
今回の受賞製品は「キュキュットeco ペコボトルつめかえ用超特大サイズ」。

大型の容器はこれまでパウチ型が主流で、詰め替え時に両手で支えないと倒れてしまう不便さがあった。新開発したボトルは、製品を立てた時の安定性と詰め替えやすさを両立。さらに片手で詰め替え作業ができる利便性が最大の特徴となっている。
一般に個人住宅の新築は、設計から施工まで込みで大手住宅メーカーや工務店に依頼するケースが多く、プロの設計事務所に総工費の10〜15%を別途支払って設計するケースは少ない。
開発に携わった同社川崎工場(川崎区浮島町)PRD部門成形包装の髙橋公紀氏は、「今回の取り組みではボトル樹脂量を約40%削減しても、お客様が安心して使えるような品質の確保と安定した成形性を両立させるというチャレンジングな目標を掲げました」と明かす。

川崎事業場の皆さんと髙橋氏(右)
開発のきっかけは、樹脂メーカーから薄肉ボトルに適した樹脂が開発できたという情報を受けたこと。「当社の研究所でさまざまな角度から成形テストを実施し、薄肉化が実現可能であることを確認しました」(髙橋氏)。
ボトルに使用した新しい樹脂は、従来使用していた高密度ポリエチレン(HDPE)に、延性が高くて柔らかく割、れにくい素材である直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)を混合したもので、落下しても割れにくく、成形性が確保でき、品質も担保できるのが特徴。取手やノズル部分の形状や厚みなども工夫を重ねた。
髙橋氏は今回の受賞について「川崎発のブランドとして受賞できたことは、携わった社員にとって大きな励みになっています」と話す。「自分たちが手がけた製品が店頭に並び。」消費者に認められたことで、やりがいも感じています」と続ける。



