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カーボンニュートラルに貢献する廃棄物処理

クレハ環境ウェステックかながわは、保有する廃棄物処理発電施設に先進技術を積極導入し、発電効率の向上を図るとともに周辺地域に非化石電源由来の電力をより多く供給することでCO2の排出量の削減を実現し、従来の廃棄物発電施設と比較して約7%のCO2排出量を減らした。一連の取組を通じて地域社会の脱炭素活動を深めた功績が評価され、「2025川崎CNブランド」を受賞した。

廃棄物処理発電施設に先進技術

同社は家庭用ラップの「クレラップ」で知られるクレハ(旧呉羽化学工業)のグループ会社。川崎市と福島県いわき市の2拠点で、廃プラスチックを始めとするさまざまな産業廃棄物を焼却処理している。

高効率なタービンに更新しCO2排出量を大幅に削減

川崎市のウェステックかながわは、2010年に旧・かながわ廃棄物処理事業団より3基の焼却炉を含む施設一式の譲渡を受けて事業を開始し、以来、焼却廃熱を活用して、およそ4800世帯分の年間電力使用量に相当する約19GW (ギガワット)時の発電を行っている。

今般、蒸気タービンの経年更新に合わせて発電効率がより優れたタービンに更新するとともに、ボイラーに付着する粉塵を除去する装置を蒸気式から圧力波を使うものへと変更。発電に回せる蒸気を増やした。こうした結果、改良前に比べて発電効率は1.4ポイント向上した。

さまざまな産業廃棄物が持ち込まれるピット

同社では、発電した非化石電源由来の電力の半分を自工場で利用し、残り半分を地域に供給、地域の脱炭素化にも貢献している。

併せて、非化石証書付電力やカーボンクレジットを活用した都市ガス・軽油に切り替えることで、25年度にクレジットなどを考慮した調整後のCO2排出量ゼロを達成する予定だ。さらには26年度より、小型CO2分離回収装置を用いて焼却炉排ガスからCO2を回収する実証実験に挑戦し、カーボンネガティブに向けた取組を進める。

高谷哲司かながわ管理部長は、「カーボンニュートラルという形が見えにくい取組に対して大賞というご評価をいただき、一同喜んでおり、従業員にも大きな励みになります。産業廃棄物の焼却処理の世界にはさまざまな課題があり、今後も新たな取組を含めて当社でできることを継続していきたいです」と話している。