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住宅の間取り相談を安価で 身近な設計事務所を

studio es(スタジオ・エス、横浜市港北区新横浜)は、設計事務所の知見を生かし、建築に関する相談・コンサルティング業務を始める。一般個人向けに間取りに関する相談対応、企業向けには保有不動産の価値を高めるための法規制対応や行政との調整などのアドバイスを提供する。会社設立以来、大手住宅メーカーから設計業務を受託してきたが、新たに自社ブランドの建築事業を拡大するため、設計事務所を身近に感じてもらう活動を展開していく。

大手受託でノウハウ蓄積

同社は同じ設計事務所に勤めていた仲間3人が独立する形で2009年に設立。大手住宅メーカーからの依頼を受け年間20棟以上を設計し、有名人の自宅の設計など大きなプロジェクトも担当してきた。

17年間でノウハウが蓄積し、施工を担当する工務店や個人事業主の大工とのネットワークもできたことから、25年から自社ブランド事業の展開を開始した。すでに個人住宅2棟の設計・施工事例もある。

「間取りのセカンドオピニオン」と名付けた一般個人向けのサービスは、自宅を新築する個人が依頼先の業者から提示された間取り図に物足りなさを感じた場合などに相談に乗る。料金は3万円から。

一般に個人住宅の新築は、設計から施工まで込みで大手住宅メーカーや工務店に依頼するケースが多く、プロの設計事務所に総工費の10〜15%を別途支払って設計するケースは少ない。

しかし「実際には大手の住宅価格にも設計料や広告宣伝費が乗っていて、設計事務所を使って家を建てるのはそんなに敷居の高い話ではありません」(佐藤幸宏代表)といい、相談対応や自社スタッフの自宅の設計・施工事例を示して設計事務所を身近に感じてもらう。

対企業サービスは、オフィスや工場など本業の建築物のほか、保有不動産の運用を考える企業を対象にアドバイスする。

消防法などさまざまな法規制を理解した立場で建築物の用途の設定から提案するもので、「例えば、既築オフィスビルに安易に飲食店などを入れてしまうと、建築基準法を満たさない違法建築物となってしまい、資産価値を下げてしまいます」(同)とアドバイスしている。

個人向け相談を皮切りに、企業向けを含め、設計まで行う場合など段階に応じて必要な予算を明示して顧客に設計事務所の活用を考えてもらい、最終的には実際に建物を建てる施工監理までの一貫サービスを提供していく。

(2025年9月掲載)