自動車に搭載された多様なシステムを制御するのが電子制御ユニット(ECU)。台湾で2022年に創業したスタートアップ企業、科飛數位(KopherBit、新竹市) は、主に商用車向けの車載ECUを開発。顧客の需要に合わせた独自の開発を支援するため、オペレーティングシステム(OS)の開発プラットフォームも提供し、日本市場への参入を図る。
台湾・工業技術研究院からスピンオフ
ECUはパワートレインからバッテリー管理、ウインドウの開閉まで用途が幅広い。電気自動車(EV)の普及に伴い、油圧やシャフトを使わず電気だけでステアやブレーキを行う「X-by-wire」のシステム制御でも、需要が高まる。
同社は商用車市場に照準を合わせ、さまざまな車種に活用できるよう汎用性の高いECUを開発している。取引先は、台湾の世界的にも有名な製造受託企業など。台湾で導入が進むEVバスの制御では市場シェアの7割以上を占めるという。