住まいの産業 / ライフサイエンス

冬のアウトドアのお供に 足も温めるたき火台

フットピットジャパン(川崎市中原区宮内)は、冬のアウトドアの新しい楽しみ方として足裏から温まりながらくつろぐたき火台「FOOTPIT(フットピット)」を提案している。たき火を8枚のコンクリートパネルで山の形に囲み、火口から立ち上る炎を眺めながらほどよく温まったパネルに足を置く。「親しい仲間や家族と、心と会話が溶け合って豊かな時間を過ごせます」(原豊広共同代表)という。

川崎の地元企業がコラボ開発

フットピットは、冬でもバーベキューを楽しむ原共同代表が、たき火のそばの植木鉢に触れると温かく気持ち良いのをヒントに考案した。

地域の仲間に声を掛け、設計事務所のピークスタジオ(高津区子母口)と板金加工の上代工業(高津区下野毛)のほか、木工や不動産、映像制作など、川崎の企業・住民のコラボで商品化した。

着火後30分で40〜50度に

コンクリートパネルはフレームの下部から空気を取り込み、着火から30分ほどで40〜50度に温まる。リング状のテーブルを備え、火口に網をかければ調理もできる。パネルは鉄のように熱くならないためやけどのリスクが低く、重量が100キログラムあり風にも強いとしている。

直径1050センチメートルで高さ420センチメートル。価格は設置費込みで80万円(税別)。ラフティングなどのアウトドア拠点、キャンプ場やグランピングなどのアウトドア宿泊施設向けに売り込み、3年以内に100台の販売を目指す。

「火や防災をテーマにした子ども向けワークショップなども開きたいです」(原共同代表)と話している。

(2025年2月掲載)