身長7.5センチアップの世界を─。スタンドゥール(川崎市幸区堀川町)は、独自ブランド「STANDOOL TOKYO」のスタイルアップシューズを本格展開する。身長に悩む息子の思いを形にし、若者にも受け入れられるデザインのシューズを約2年かけて開発した。ネット通販のみならず、大丸東京店や西武渋谷店、阪急阪神百貨店梅田本店での展示販売にも進出。40〜50代にも広がっているという。
独自ブランドで全国展開
同ブランドで身長7.5センチアップの「SAI(サイ)」と、同6.5センチアップの「SACAE(サカエ)」の2シリーズを展開する。
「SAI」は5色展開のカジュアルシューズ、「SACAE」はビジネス用にも履けるシンプルなデザインが特徴だ。価格は1万4600円から。
特殊なマイクロファイバー素材を使用し片足350グラムと軽量化。インソールには、弾力性と吸汗性に優れたポップコーン素材(E-TPU)を採用し、長時間履いても疲れにくい構造を実現した。
もともと、葉山虹子社長は電子材料関係部材や化学品を扱う商社を経営する。身長に悩む息子や仲間たちの話を聞く中で、従来のシークレットシューズを調べると、どれも重かったり、デザイン性に乏しいと感じた。
そこで商品開発に着手。2023年6月に商社とは別に同社を立ち上げ、自ら渋谷や新宿に出向き、街の若者数百人へのヒアリングを重ねてデザインを決定。2023年末に商品化した。
「傾斜で姿勢を正す効果もあり、幅広い年齢層に受け入れられています」(葉山社長)と手応えを感じている。実際、美容師や接客業など長時間立ち仕事をする人からも好評で、海外からの購入も多いという。
今後は「1、2年で知名度を上げ、東南アジアにも進出したいです」と意気込んでいる。