住まいの産業 / ライフサイエンス

在宅ワーク普及で「壁紙」人気

内装業のTABATA(相模原市中央区田名)が施工する「GRAPHIC WALL(グラフィックウォール)」のニーズが、コロナ禍を背景にした在宅ワークの普及で高まっている。好きな写真や絵を室内の壁紙にできるという同社のオリジナル商品だが、2021年度は従来比で5倍の施工件数を見込む。

デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真データを画像処理し、社内の専用機で壁紙を製作、熟練職人が施工する。世界中の観光名所などを集めた膨大な数の画像サンプルから選ぶことも可能だ。施工費は3万円(材料費別途)から。

TABATA、好きな写真で施工可能

「コロナ禍で在宅ワークをする人にとって、相手に少しでもよい印象を持ってもらえるよう、背景に映る壁紙を工夫したいと考える人もいるようです。バーチャル背景にはないリアル感があります」と田畑佐稔社長。海外旅行が制限されていることもあり、ハワイやイタリア・ベネツィアなどの観光地写真が人気という。

個人だけでなく企業向けにも販売する。社内の雰囲気を変えるためにオフィスの壁紙を南国のビーチにしたり、社員旅行時の写真にしたりする企業もあるという。

(2021年10月号掲載)